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N・Sさん

2017/02/07 (火)

私が遠い子どもの頃、昭和30・40年代は今の仕出し店・ホテル・スーパーなどで、すし屋はあまり無く、婚礼・出産・法事・葬式など自宅で行っていました。親戚・近所で集まり手造りで、さば姿寿司・巻き寿司・揚げ物・煮物・ようかん・果物で皿鉢を作っていました。中でも玉子太巻き寿司がなによりのご馳走でした。玉子に調味、片栗粉を少し入れて大きなアルマイトの角型焼器で焼いて弾力のある玉子は、寿司飯に負けないおいしさでした。そんな味を作っていた母も昭和1桁で87歳になり、「もうよう作らん」の言葉で、たまに自分で作ってもなかなかあの味は出ません、『幻しの玉子太巻きです』今となっては、遠い昔の話です。

 

 

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